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2016年6月19日日曜日

大きな演劇を。

オフ。
楽しみのマドリッド見物へ。
マドリッドももう10回目くらいだ。
今日はロマン派美術館へ。
素晴らしい美術館。
美し過ぎて死にそうでした。
ひとつの美術館に日本の美術館の3倍くらいの美が詰まっている。あまりに数があるため、陳列が無造作になるのも仕方がないと思う。
建物そのものも、美のかたまりだし。
この中で生きてきたら、人生の中で嫌でも美に関わることになるのだろうな。美から逃れることは出来ない。街のギャラリーのぞいても、レベルが高過ぎる。
ツイッターなどで日本のニュースを見ると、何故か悲しくなる。
あともう少ししたら、これが日常になるのかと思うと。
けれどもそれが自分の国。
そこでやれることを見つけてやっていくしかない。
そして日本のおかしいところと、まだ残ってる素晴らしいところを知っている人たちと、何かをつくり続けていく。そして世界の人に見せていく。世界に開いていかなくては。
日本人だけに向けた表現は本当にもう終わりだ。
スペインでは日本人にはほとんど会わない。
アジア人では、中国人、韓国人が多い。
経済状況と海外への興味が大きいのだと思う。
じろじろ見られながら、稀少な日本人として、見るものを見る。
この2カ月で、日本の演劇界の巨星がどんどんおちていく。
世界に通用するスケールの大きな演劇が日本から消えていく。
そして役者の食い扶持も減っていく。
大きな演劇を作らなくちゃ。
大きな演劇を。大きな舞台を。大きな芸術を。


2016年6月18日土曜日

美しくて、悲しくて、切なくて、かわいい。

アンジェリカの舞台と並行して映画を作っています。いくら美しくても観光映画みたいにしたくなかったから、やっぱり自分の愛着のある場所と人で。美しくて、悲しくて、切なくて、かわいい、大切な物語が立ち上がってきました。もう少しです。

2016年6月10日金曜日

血と肉

バルセロナから無事に帰ってきて、今日はマドリッドにピーター・ブルックの「バトルフィールド」を観に来ています。チケットオフィスが開くまで王立サン・フェルナンド美術アカデミーと王立エンカルナシオン修道院に足を運びました。似たような絵も多いし、退屈する時もあるけれど、いいなと思える絵に出会える喜びは何にも変えられません。魂がぐんと持ち上がるような感じがします。古い絵ほど魂が宗教と共にあって、技術の素朴さが逆に高い精神性をあらわにします。マドリッド中心部のミュージアムもほとんど行き尽くしてきました。飽きるくらい美しいものを見ました。血と肉にしました。

2016年6月6日月曜日

Go! Barceloma!

アンジェリカが別の舞台の仕事でフランスに行くため、稽古は6日間のオフ。そこで高速列車AVEに乗ってバルセロナにやってきました。時速300キロですがとても静かで快適、3時間程でバルセロナに到着しました。深夜の高速バスという手も考えたのですが、時は金なり、命なり。AVEにして正解でした。到着後にまず向かったのがサグラダ・ファミリア。 人生で初めて乗る1人しか入れないエレベーターの小ぢんまりしたホテルですが、受付のにいちゃんがいい人で、もともとシャワー共用のバルセロナ最安値の部屋のはずが「好きな方選んでいいよ」とシャワー付きの部屋を貸してくれました。ラッキーです。鍵がかかってお湯が出れば、もうそこは天国。それから近くの映画館の前にある広場でやってるフリマに足を運んで服を買い(マドリッドより蒸し暑い)、カテドラルまで歩きました。カテドラルの中にあるフレデリクマレス美術館という無料の美術館があるのですが、ここはすごいです。古い教会から運んできたようなイエス様やマリア様、様々な聖人たちの像が所狭しと集められています。古物好きにはたまらない古くて素朴な味の名品揃い。感動を通りこして無感動になりそうなくらいの質と量で、「この歴史の中からならガウディの1人や2人、そりゃ生まれるわなあ」と自然に思えます。そこからまた歩きに歩いて30000歩。港まで歩いて地中海に足を浸したり、古い街並みを楽しみながらバルセロナを味わいました。こちらはマドリッドより都会な感じで、観光客も多く人の質もちょっとせっかちな感じで赤信号もどんどん渡るし、ヒッピーっぽい変わった人もたくさん居て面白いです。初日からすでに3泊4日では足りない気がして仕方がないのですが、時間の許す限り、バルセロナを心ゆくまで味わい尽くしていきます。写真はInstagramにてどうぞ。