思うように進むものじゃない。
でもその一瞬一瞬をスクリーンの上、舞台の上に。
その一枚の布に、板の上にその影を焼き付けていくことで、
何かのカタチになるんじゃないかと思う。
もがいてあがいたその毎瞬が連なっていくことで、
連続しているように見える何かが生まれるんじゃないだろうか。
どんなに惨めな瞬間も、苦しんだ日々も、
連なることでちょっとはかっこつくんじゃないかと信じたい。
まるで活動写真のように。
それがどうなって見えるのかは死んだときしか分からないし、
ということは自分で確認することはおそらく不可能なんだけど、
ひとつの映画をつくるようにして、
ワンショットワンショット積み重ねながら、
編集はその日の風にまかせて、
撮りながら、進んでいく。
生きてる間は絶対に完成しないことが分かっていても。
それが多分、自分にとっての生きることなのかも知れない。
雲は流れる。
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