谷中銀座入口にある「夕焼けだんだん」を上って右手に、信天翁(あほうどり)という名前の古本屋さんを見つけました。古本屋さんとの出会いはまず、店先に並んでいる安売りコーナーから始まります。
ここに並んでいる本は、その店の上澄みのようなものなので、ここにある本を見れば中の品揃えもだいたい分かります。
期待に胸を膨らませ、中に入ると、うん、いい店です。
文学、ダンス・演劇など舞台関連、美術、写真集など、芸術関係が充実しています。
手頃な広さの店内に、無駄なく良い本が並べられています。
値は少ーし張るものもありますが、十分若い人にも手が届く範囲です。
店内にチラシやフリーペーパーをたくさん設置してくれているのが、フリペ職人の自分としては何よりうれしいところ。
以前、近所の古本屋さんで安く手に入れた、大好きな深沢七郎さんの文庫本「みちのくの人形たち」が1000円以上の値がついているのにびっくりしながら、ライムント・ホーゲ著「ピナ・バウシュ タンツテアターとともに」を購入。噛みしめながら読んでいます。
谷中周辺、千駄木駅前には、「ブックス&カフェ ブーザンゴ」があります。
ここは数年前、『南陀楼綾繁セレクト「フリーペーパー=小さなメディアの放つ光」展』の会場になったお店で、福岡にいた当時自分が作っていたフリーペーパー「拝啓 寺山修司」も福岡セレクトで展示され、ドキドキしながら見に行った思い出の場所です。
こんな所にあったとは。懐かしい思いでいっぱいです。
いい古本屋さんに出会えると、その街まで大好きになります。
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