雨が降ったりやんだり、いろんな気分になるけれど、庭の植物の輝く様子を見る限り、植物にとっては最高にハッピーな季節なんだなと感じる。
KUNIO11「ハムレット」の稽古は全員のテンションが高いのもあって、早い時期に煮詰まりの時期がきて、そこから突破しようともがいてもがいて、とにかくいい時期だ。
初演だけれども、何度も再演してきたかのような迫力で客席に届けよう。
とにかく、稽古、稽古、稽古。
シンプルに芝居、芝居、芝居に向き合える喜び。
その稽古と並んで、映画の作業も延々続く。
お客さんの眼に触れてこそ、はじめて映画。
資金を回収してこその、次作。
ウケる作品を、などとは毛頭思わないけれど。
長年、劇団の主宰をやってきたので、地味に続く事務作業も苦じゃないどころか、けっこう好きだ。
自分が好きだと思う映画をそれが好きな人のとこまで持って行く。
見てもらう。知ってもらう。
同郷、福岡出身のライター、川勝正幸さんの「ポップ中毒者の手記」を、それこそ中毒症状に陥りながら読んでいる。
大好きな、デニス・ホッパー、セルジュ・ゲンズブール、デイヴィッド・リンチ、ラリー・クラーク、そして勝新太郎…危険な映画狂いのおじさんたちの生態が面白おかしく紹介されており、震える。
川勝さんがもうこの世にいないこと、とてつもない喪失…。
映画は狂えるメディア。
狂気を抜かれた骨抜きの映画なんて見たくもない。
ああ、ディープな世界…。
やめられませんな。
俺はいつも本物のところに行く。
そうすると今度は向こうがこっちを求めてくるんだ。
自分が見ているものに満足できなければ、満足できるものを探す。
物事を変えたければ、変えたいやつと踊る。
だから、俺は“DANCE ON THE EDGE” が好きなんだ。
崖っぷちで踊っていると、周りに必ず面白いやつがいるもんだ。
デニス・ホッパー
2014年6月11日水曜日
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