「エッグ」東京公演も終わり、打ち上げを楽しみ、天気のいい朝ほっと一息。
ぼちぼちパリの準備を。
東京公演は三週間、一週目ギリギリ挑んで、二週目ちょっと息切れしながら模索して、三週目新しいとこに入って芝居の面白みを日々噛みしめられるようになってきたとこで千秋楽。
トオルさんが言うには昨日で「エッグ」は初演から85ステージ目。
何度やっても、どれだけやっても、やればやるほど発見が出てきて、やることは尽きない。
野田さんのダメ出しはもちろん、本番中に穴があくほど見つめている共演者の演技、舞台監督さんのちょっとした一言の中にもにも芝居の世界がぐうっと広がる芽が顔を出している。
扉を閉めるときのタッチをやわらかくしたり、いつも見ない方角にちょっと顔を向けてみるだけで、違う世界が広がり、違うトーンの芝居に出会える。
舞台の上は最高の遊び場でもあり、同時に戦場でもあるから、大きな危機が訪れることもある。
その危機をどう受け止めていくのか、どうクリアしていくのか、同じ舞台上でその姿を間近に見ながら、演技と相まって涙が流れてしまうこともしばしば。
「教えて下さい」なんて思わないし、「教えてやろう」なんて人も一人もいないけれど、共に舞台に立つことや日々の何気ないつぶやきやぼやきの中に大先輩の経験が詰まっている。
メインキャストとかアンサンブルとかいう区切りは自分が作り出しているに過ぎない。
舞台に立つ以上は一人の役者。
いい舞台にしていくため、日々芝居を磨き、立ち続けるだけだ。
ヨシダソースの社長も言っていた。
成功とか金とかを目標にして何かをしていたら、いつか見失う。
ただこの瞬間、ソースを一本一本売ることで最高に自分が充実してきたからやってきただけ。
目標を間違うな、と。
次は、パリだ。
2015年2月23日月曜日
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