ロマン・ポランスキー監督のドキュメンタリー映画「ロマン・ポランスキー 初めての告白」と、ロバート・アルトマン監督のドキュメンタリー「ロバート・アルトマン ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男」を観る。アルトマン監督のドキュメンタリーは最初の砂の城のシーンで、前に観たことがあるのに気付いたけれど、それでもまったく問題なく、またノートとペンを取り出して、いろいろ書き出しながら時間をかけて観た。
映画監督には哲学者のような風情の人が多くて好きだ。映画よりも監督の方に興味があり、その人生と語っていることを知れれば、わざわざ映画を観なくてもそれ以上のことを学ばせてくれる気がする。
二人が共通して語っていて印象に残ったのは、『70年代頃までは映画会社はその才能を認めた映画監督を全力でサポートし、いい映画を作るために全力を注いでいた』ということ。とにかく今とは違ったのだということだけはよく分かった。映画会社がやるべき当たり前の仕事のように聞こえるけれど、もうそうではないようだ。
70年代に生まれた者のはしくれとして、そういう時代があったのだということを誇りに思う。そうではない時代の中で、どうやって生きていくのかということを考える。
独立系監督。
自分の信じたものを、自分の手でつくり出す。
100本でも1000本でも撮りまくる。撮れる限り。
金があるならあるなりに、金がないならないなりに。
お金と作品の精神性は比例しない。幸運なことに。
時代ではなく、自分と向き合う。
まだまだ良心的な、しっかりした眼を持つ人はたくさんいる。
その人たちを信じて、つくり続ける。
『いつかその日』が来なくても。
変わらないね。同じことをやり続けるだけ。
自分のやる仕事と人々の考えがうまく合えば成功する。
失敗して過去の人と言われても、また始める。
私はまっすぐに歩むだけだ。他の人はブレるけど。
ロバート・アルトマン
2017年2月13日月曜日
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