公園掃除のおじさんも、物乞いの青年も鼻歌うたってニコニコしながら働いています。マドリードの地下鉄でも赤ちゃんを抱いたお父さんが乗ってくると、みんなでニコニコ赤ちゃんを見て微笑んでいます。
共演者の女の子に話を聞くとスペイン人の年収は日本ほど高くないことを知りました。
それでもみんなニコニコしていて親切でいつも楽しそうでした。
スペインから日本に帰ってくるとき、スペイン人みたいにいつも笑って暮らしていこうと考えていましたが、飛行機が成田に着いて電車で都心に近づくにつれ、胸騒ぎがしました。
そうして思いました。
「無理なんじゃないか」って。
電車に乗ってる人たちの顔があまりに疲れていて暗かったからです。
車窓から見えるプレハブのような街並みがあまりにも悲しかったからです。
そんな悲しいところで自分だけ笑っていることが果たして出来るのだろうかと。
それからずっと日本はなぜこんな感じなんだろうかといつも考えています。
今も考えていますがこのやすとみさんの演説にその答えがすべて語られていました。
日本はたぶん変わらないし、もっともっと悪くなるでしょう。
なぜなら過酷な状況でなければ学べない人が多いからです。
焼け野原にならないと気づかない人が多すぎるからです。
でも自分は気づいてしまったから、行動するしかありません。
やすとみさんの言うように、次の世代の子供達のために。
悪くなったとしても、自分はその状況に抵抗し続けたことに誇りを持って生きていきます。
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