渋谷のシアターイメージフォーラムにて想田和弘監督の「演劇1」「演劇2」を観て来ました。どちらも3時間弱の作品なので、二作品+アフタートークで7時間以上劇場にいたことになります。なかなか出来ない経験でした。
演劇と現代社会の視点から描かれた「演劇2」の方が好きでした。
政治家との付き合いや具体的なお金の話が興味深かったです。
アフタートークでも話題になった、心を見せるために心を出さないという手法は「秘すれば花」ではないけれど、見せないようにすればするほど、無くせば無くすほど、見ている側からは逆にあるように見えてくるということかも知れません。
空っぽである(あるように見える)からこそ、こちらが空想で埋めることができる。
自分の心を投影することができる。
確かにこれって想田監督が本に書いていた「観察映画」の手法と同じですね。
流れに乗るためには、自分が決めた「物語」をいったん手放す必要がある。
俳優にとっても同じように、自分を一度手放すことで見えてくる世界がある。
そういうことかなと感じました。
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