2013年10月24日木曜日
浙江京劇団『オイディプス王』
新国立劇場にて第20回BeSeTo演劇祭の演目、浙江京劇団の京劇『オイディプス王』(原作:ソフォクレス 演出:翁国生)を観劇しました。
素晴らしく面白かったです。
奥にひとつ高い段があるだけの黒一色の素舞台、字幕もあまりうまくいっていない京劇団のギリシア悲劇ですが、今まで観たどのオイディプス王よりもからだに入ってきました。
うたうこと、おどること、えんじることが渾然一体とした、俳優のありかた。
言葉ではうまく言い表せないのですが、強い共感を覚えます。
もともと「ここはこうだから、こうなのだ」という心理的な決めつけに自分を当てはめることだけで演技をするのがとても苦手なので、こうして高い身体能力を駆使してうたい、おどり、お客様を楽しませる中にお芝居を浮かび上がらせる様を観ていると、うれしくなります。
大昔のギリシア悲劇も、こうした俳優たちによって演じられていたのだろうな。
俳優は神々を表現できる能力を持った、神に一番近い存在だった。
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