谷中にある朝倉彫塑館に行きました。
彫刻を置いてある美術館とばかり思っていましたが、彫塑家朝倉文夫氏の哲学がぎっしり詰まった素晴らしいアトリエと住居でした。
中庭にある大きな池をぐるりと取り囲む三階建ての日本家屋は圧巻で、国の名勝に指定されているのも頷けます。
座敷に座り巨石を配した池を眺めていると、自然と頭と身体がすっきりとしていきます。
どんな家に住みたいか、そこでどう暮らしたいかというのが人生の大きなテーマである自分にとっては途方もない刺激を与えてくれる巨大な存在です。
これまで見てきた理想とする建築物の中でもトップレベルの存在。
「ここに住みたい」と熱望しながら歩き回り、朝倉文夫氏の書庫で見たその本の量と質に衝撃を受け、「まずは人間だ」と確信しました。
その家に相応しい人が、その家に住む。
家は人、人は家。
それはお金じゃなく、思想と哲学。
その人の内容が家になる。
今在る自分の家にも更なる愛情を捧げよう、そう強く思わせてくれる素晴らしい「家」でした。
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