今日は東京芸術劇場のカフェにてアンジェリカとシンド、そしてワークショップメンバーと再会を祝うティータイム!
精神的にも体力的にも過酷な1週間を共にした仲間たちと久しぶりに良い時を過ごしました。
そして午後はそのまま芸術劇場の地下にあるリハーサルルームへ。
ポーランドのTeatr ZARによる俳優向けワークショップ「俳優の身体」に参加しました。
Teatr ZARとはポーランドのヴロツワフという町を拠点に活動する劇団で、代表兼演出家のヤロスラフ・フレト氏はグロトフスキ・インスティトゥートの代表も務めています。
グロトフスキと言えば本でしか読んだことのない演劇の伝説。
そのワークショップはとても明解かつとても考えさせられるものでした。
内容自体はどこかでやったことがあるようなシンプルなものですが日本でよくやっているものとは意味合いが少し違っていて、その違いが面白いと思いました。
きっとこうしたワークショップのワークには源流みたいなものがあって、そこから少しずつ分岐し変化しながら遠い国々まで流れ着いていっているのだろうな。
そしてまたヤロスラフさんが喋る喋る。
それはまさに「1分間で100万語」。
ヤロスラフさんの言葉を文字にするだけで分厚い本が一冊出来そうな勢いです。
通訳の方も大変だし、自分にとってもとても良い英会話のレッスンになっています。
大きなワークはふたつくらいしかしてないのに3時間があっという間に過ぎていきました。
たくさんの刺激的な言葉をもらいましたが、その中でも特に気に入っているのが「俳優は自分自身のドラマツゥルクであり演出家でなければならない」という言葉。
俳優はいつでも誰の作品であっても自分自身のやることは自分で決めていかなくてはいけないし、その選択においてきっちりと責任を持って舞台に立ち続けなくてはならない。
当たり前なんだけど、とっても大切なこと。
それは演出家に従わないということでは決してありません。
そしてそもそも舞台をつくる、何かをつくるという行為は主従関係によって行われてはならないと思います。そうなってしまったとき、ものをつくるとういう行為の中にある一番大切なものが死んでしまう。もしくは死んでしまったから、そういう関係性の中に逃げ込もうとしてしまうのかも知れません。
どんな時も自分で考えているからこそ、演出家の言葉をより深く理解することが出来る。
「お人形さん」みたいな役者を好む演出家さんも確かにいるとは思いますが…。
このワークショップは2日間。
明日も言葉のシャワーです。
いい言葉にたくさん出会えますように。
2015年11月26日木曜日
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