照和には侍のようなギター弾きがたくさんいた。
血を流しながら音楽やってる人がたくさんいた。
当時の福岡の音楽には何かそういうパワーが満ちていた。
毎週レギュラーで歌っていた水曜には特にそういう曲者がたくさんいた。
ライブが終わって近所の角打ちで飲みながら、
お互いの音の批評からだいたい最後は大喧嘩で終わるというのが常だった。
ロックってなんなんだっていつもお互いに問いながら、面倒臭い夜を過ごしていた。
1時間のステージを一人か二人で引き受けてそれを何年も続けてきた先輩の言葉は、
どれも違ってどれも面白かった。
いまこうして芝居をやって、大人数で舞台をやっていても、
その頃の「結局、ここでお客さんに責任を取れるのは自分一人」
という気持ちは変わらない。
「愛され病」には罹りたくないので、マイナーの方が良いと考える。
ただ、面白い人とは何をおいても仕事したい。
世界の果てまでも駆けつけて。
いい音を出していくこと。
どこにいても、誰といても、自分だけの音を。
聴いている人は必ずいる。
ギターによる焦燥音楽 それすなわちROCK
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