石内都展「Frida is」より @SHISEIDO GALLERY
バストリオの今野さんと会う。最近ではこうして会うという行為に何か儀式的なものを感じる。すごく不定期だけど定期的に会って、今、感じていること、今やりたいこと、やらなくちゃいけないことについて話し続けるのだ。時には一気に8時間近く話し続けることもある。
思い切ってMacを買って自分で映画の編集を始めたのも今野さんと話したのがきっかけ。その延長線上にぴあの入選がある。ちゃんと話せる人がこの世界に一人でも居るのだということがどれだけ励みになることか。
スペイン語教室へ。
スペインに2ヶ月暮らしたとはいえ、案の定、手も足も出ない状態。
でもやるぞ。アンジェリカの考えをスペイン語で理解するために。
スペインで買ったアンジェリカの何冊かの本も、自分で翻訳して理解してみせる。
それから銀座のSHISEIDO GALLERYへ。
石内都展「Frida is」。
フリーダ・カーロの遺品を撮った写真なのだけれども、それだけで何かがすごく残る。
カラフルな壁に映える素敵な写真。
それが床に映る感じもよかった。
それから赤坂、東京ドイツ文化センターにてチェルフィッチュの岡田利規さんを交えた討論会に参加。これがまたよかった。恥ずかしながら岡田さんの演劇作品は観たことがない(そもそも観劇自体にあまり興味がない)のだけれど、戯曲と小説、そしてアフタートークなどで喋っている岡田さんが好きだというのが足を運んだ理由。
どんな人のどんな質問も真正面から受け止め、分からないことは分からないと言い、答えるときはしっかりと相手の目を見て答えるという真っ当なスタンスにとても共感を覚え、この真っ当な人が世界で日本を代表して作品を発表しているということに、とても安心感を覚える。
奇人変人(あるいはそれを装った人)の自意識の盛り合わせにはもう本当に興味がなくて、真っ当な人が真っ当な感覚で真っ当につくった、真に自由なものを今、心から強く求めているのだということを再確認した夜。討論会だけで終わらずに、その後みんなでワイン飲みながら語り合えたその感じも、お別れしたばかりのヨーロッパを感じて最高だった。東京ドイツ文化センターが今、熱いぞ。
日本に、真っ当な、大人の、自由を。
全体の話の前にまず自分がどうなのかを本気で考えなくちゃ。
「みんなのしあわせ」なんていうありもしない曖昧なもののために踊っている場合ではない。
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