大好きな5月ももう終わり。さよなら5月!
今月は『世界に杭を打つ!上映会 vol.1』、『3時間で撮る映画のワークショップ』、そして大石貴也監督の新作と今野裕一郎監督の新作に出演と映画に明け暮れてました。
『世界に杭を打つ!上映会 vol.1』は心血を注いで、結果にも納得のできたいい上映会でした。独自の路線を疾走する監督たちの映画を立て続けに4本の贅沢な180分。
特に今回の上映会に向けて製作が始まった清原惟監督『波』、三浦翔監督『ラジオ・モンタージュ』、今野裕一郎監督『OVER, UNDER, AROUND & THROUGH 』は、製作時間の短さを微塵も感じさせない素晴らしい映画だったので、またどこかで必ず上映されることと思います。ぜひ今後もご注目下さい。
『3時間で撮る映画のワークショップ』、無理するところも大きかったですが、死ぬまでに映画を10,000本撮ることを目標としている自分にとって、早撮りは避けて通れぬ道。最低限、どこにどんな時間が必要なのか、その最低限を知るためのいい経験です。参加者のみなさんよりも自分にとってのワークショップになっていますね。
それだけ無理して早撮りしても、キラリと光るいいシーンはあるわけで。一回しか撮影が許されてない中で、全体に漲る緊張感や詰めた呼吸のようなものが、やはり画面に映るようです。限られたショットの中でどうシーンを構成するのかも編集の腕の見せ所でもあります。すべての作業が楽しいですが、編集が一番快楽です。ストーリーに沿って映画をつくっているわけではないので、編集が一番の発見の場であり、一番ダンスしている瞬間になるからです。脚本がまずあってそれに沿って全体をつくっていく演劇よりも、まず踊りがあってその踊りの組み合わせでひとつの印象を積み重ねていくダンスの方が、自分の映画にはとても近い感覚です。
6月、もう間もなくイスラエルへ。
昨年に出演したアンジェリカ・リデルの新作の再演です。
聖書で読んでいたあの世界へ、足を踏み入れる感動!
旧約と新約の世界が隣り合わせで混じり合っている世界。
アダムがいて、イエスがいて、ヘロデやサロメがいて、ヨハネがいて・・・。
そこにまたイスラムの神も存在している。
世界中で巻き起こっている宗教問題の根源があり、同時にそれらが共存している場所。
あんな狭いところに、どれだけ凝縮すれば気がすむのだろうか。
だけどきっと、それが世界の面白さ。
うーん、絶対に何かつくりたくなるに決まっている!!
ホドロフスキー監督は言いました。
映画の魔法は映画をつくらなければ身につかない。
空手やボクシングと同じで実際に拳を打ちつけた回数の分しか強くならないと。
だからとにかくつくる。死ぬまでに10,000本。その道筋が自分にとっての映画です。
自分の映画には、その道筋がすうっと映っていればそれでいいのです。
打って、打って、打ちまくるのです。
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