こないだある人が大好きだったマーベル映画をぱったり観に行かなくなってしまったという話をしていた。その理由は映画館を出た時に楽しかったはいいのだけれど、映画を観る前と観た後と自分がどれだけ変わったかなと考えたときに、まったく何も変わっていないことに気がついたからだということだった。まったく感情が動いていない自分に気づいたからだそうだ。
自分もそうだ。
何かを観に行くときは自分がまったく変わってしまうくらいの衝撃を受けにいきたい。楽しかったや面白かったは下手すると劇場出て数時間内に消えてしまうこともある。だけどあまりに面白くなくて怒りを感じた舞台のことは今でもはっきりと覚えている。
芸術の力はきっとどれだけ感情を動かされたかにあると思う。
どの方向にでもいいから力一杯引きずり倒して欲しいのだ。
そこから立ち上がるとき、自分にその筋力がつく。
もっとやらないといけないと思う。
観客全員を激怒させてもいい。
観客全員から唾を吐きかけられてもいい。
どんな状況でもおとなしく最後まで椅子に座っていてくれる観客が大半のこの日本でそれができたら、その映画は強いパワーを持っていることになる。
愛されなきゃお金は稼げないかも知れないけど、本当の芸術はそこにはない。
強い愛を持って憎まれなければいけない。
2019年3月19日火曜日
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