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出演情報

最新の出演情報などは以下のweb、Twitterにてご確認下さい。


webhttp://masanorikikuzawa.strikingly.com
Twitterhttps://twitter.com/renonremon

2019年12月25日水曜日

『真っ赤な星』がAmazonプライムなど15媒体で配信開始!


出演作である井樫彩監督の映画『真っ赤な星』がAmazonプライム・U-NEXT・dTVなど計15媒体で本日(12/25)より配信開始です! 

インディーズ作品の15媒体での配信は異例だそうです。
この機会にぜひご覧下さい! 

公式サイトはこちら⇩

ラストムービー

新宿シネマカリテにてデニス・ホッパー監督『ラストムービー』。デニス・ホッパーが好きで好きで自伝で読んでいてどうしても観たかった呪われた伝説の映画をようやく。最後の映画を名乗りながら映画の最期を予言する途方もない映画。いろんな映画が出てきてる今でも充分通じる難解さ。ラスト最高。

映画監督 河瀨直美


河瀨監督よりご連絡をいただき、京橋の国立映画アーカイブで開催中の『映画監督 河瀨直美』へ。今日は是枝監督との往復書簡からなる『現しよ』を。トークも含め今の自分に深く深く突き刺さる内容で、昨日行けなかったことを心底悔やみました。

もっといまクリエイターとして悩み貫きしている若い人達にみて欲しいとのこと。トークで語る監督の言葉にその想いが満ち満ちていて、トークだけでも感動して泣きそうになりました。この想いもらって、今考えているこれからの展開に向かっていきます。監督の初期のフィルム作品をこうしてスクリーンで観られる機会は貴重です。スクリーンに映る二十代の監督の姿も素晴らしかった。記憶と記録、目の前にあるものに心込めて眼差しを向ければそこには物語が生まれて観客との交流が自然にはじまっていく。いろんなことを学びました。

なんといっても一般当日520円は安過ぎです!
ぜひ足をお運び下さい!

『映画監督 河瀨直美』詳細⇩
https://www.nfaj.go.jp/exhibition/naomikawase201911/…

2019年12月24日火曜日

どこを見ているの?

いろんな経験をしてきた今の自分の考え。
昔からそう出来ていたわけではない。
でも自分のために書いておく。

自分にとっては映画を撮影する際、キャストとスタッフ、そこに集まる人でその映画は95%くらい決まる。だから、『この人しかいない』と思える人しか選ばない。人手とか関係ない。撮影に入ってその自分が選んだ人たちが動き出せば、その世界はもう自分の世界だ。あとはもう、『こうしたらもっと面白くなるんじゃない?』という提案しかない。だって自分には出来ないことをしてくれているのだから。


だからたまに別現場で俳優を『できていない』と責めている人を見ると愕然とする。自分が選んだんでしょ?って。できない人を入れたのは、そもそもあなたじゃないですか?って。そもそも、できないことっていうのは、その人にとって分かっていないことなんだから、そこを指摘し続けても分かるはずがない。逆にできていることはその人が無自覚でもできていることだから、そこを教えてあげた方が早いし効率的だ。


そもそも、できてるできてないの価値観自体が自分のちっぽけな世界観の中だけの特殊なルールであって、そんなちっぽけなルールなんて、広い世界の中では本当に無価値に等しいもの。それを押し付けていることには、いつも自覚的でなければならない。俳優を不安にさせれば頼ってくるから、気持ちよくはなれるけれど、自分はそういう関係は最初から望んでいない。

望みは『いい映画をつくる』その一点のみ。

だからそこになるべく効率的にたどり着くために、脚本とキャスティング、そのスタート地点には時間をかける。そこでGOがでれば、後はみなさんに楽しんでいただくだけ。楽しく優雅に名作がつくれたら、それが一番素晴らしい。


苦しむのは無駄。
苦しませるのも無駄。

現場で俳優さんやスタッフさんを迷わせたり苦しませたりするのは、申し訳なさすぎて自分には出来ない。そもそもの失敗の種は自分が蒔いているのだから。現場で自分自身が悩み苦しむのはまだ許そう。それを参加してくれている人にまで押しつけたらいけない。スタッフ、キャストは自分の現場に来てくれたお客様だ。

不要な苦しみが生まれる理由はただひとつ。
スタート地点。
そこですでに失敗しているのだ。
現場に必要なものは作品のテーマに関わらず、喜びと楽しさ。
そこから自由な発想が生まれる。

ワイルドサイドへ。


心身共に最悪だった日々をようやく抜けようとしている。


先日、久々に体調も良く時間もあったので、考え事をしようと近所のマックに行った。椅子に座って何かを考えようとすると苦しくてたまらない。考えることってこんなに苦しいことだったんだ。そしてどれだけ長い間、こうして考えることができないまま生きていたんだろう。俺は人間ではなく、人形だった。焦った。それでも数時間、自分のために苦しいまま、まとまらないまま考えて考えて、ついに頭が強制終了になって、寝た。起きた。少しはマシな感じになったのかも知れない。坂口恭平さんの絵を見て絵を描きはじめた。坂口さんの本を読んで考えた。坂口さんの歌を聴きながら歌い踊った。たぶん今自分は自分の人間を取り戻したいのだ。役者という作業はその自分という人間をあけ渡してしまう仕事だ。空っぽになって自分を捧げる。その繰り返しの20数年の後、後ろを振り返るとそこに何もないことに気付く。果てしない恐怖だった。坂口さんは建築家で、絵も描き、うたも歌い、小説も書き、ガラス工芸も料理も編み物も、なんでもする。自殺志願者を電話で救う。行動する哲学者だ。最初、坂口さんを知ったときは嫌いだった。鼻についた。でもずっと気になっていた。そしてあるとき一気にはまった。自分が人間として生きたいと強く思うようになってからだ。いろいろなことをやる時間がよくあるなと思った。でも人間は本来そうあるのだと思う。寺山修司さんがいうところの「代理人」に何もかも任せるようになって、出来た時間はお金稼ぎ、やりたいわけでもない労働に使って、人間が本来持っていた生きる喜びはすべて代理人に譲り渡してしまった。自分も気付いたらそうなってしまっていた。先日、大仏廻国の大忘年会で内田喜郎さんという大先輩の役者さんと話したとき、子供が出来たときに迷わず役者をやめて喫茶店をはじめたという話を聞かせてもらった。子供が可愛くて、子供の成長する姿を見ることを大事にしたくて、そのために役者をやめることに何の未練もなかったそうだ。そうだよなと思った。聞きながら胸がいっぱいになった。大好きだった自主映画の世界にも、欲とカネの匂いがぷんぷんしてきて、自分が好きだった自主映画にはもうなかなか会えないだろうなという気がしている。自分の成功のために創られた映画なんて観たくない。演劇にもしっかり絶望できる経験を今年はできた。自分を演劇から引き剥がすものすごくよい経験になった。今はいろんなものやことから少し距離をとって、自分の柱を確かめている。その柱を軸に自主独立した活動をもう一度展開する。場所はもうどこでもいいと思っている。東京はもう芸術をやるのに適した街ではなくなっている。面白いところに行こうと思う。自分が面白いと思う場所で、面白いことをはじめて、また何もないところから波を起こしていく。今の東京はあまりに面白くない。小銭稼ぎで芸術の魂が死滅している。荒野へ行こう。ワイルドサイドへ。

2019年12月23日月曜日

生きのびるための建築


石山修武さんの『生きのびるための建築』を読みました。
面白いのでぜひおすすすめします。
職業とか関係なく、ぜひ読んでみて下さい。

世界を構築するいろんな要素がありますが、建築はその中でも最も重要な要素だと考えています。街の姿がそこに住む人たちの姿や考え方まで決めてしまうのではないかとパリに初めて行った時に強く考えました。パリに着ていった水色のダウンジャケットがどうしても街並に合っていないことが苦しくなって、大急ぎで蚤の市で古い緑のコートとハットを買いました。そして今度は東京に帰ってきた時にそのコートとハットを身につけるとなんだか大袈裟な感じがして着なくなってしまいました。

スペインから帰ってきた時も、スペイン人の陽気な暮らしぶりを日本でも実践しようと張り切っていたのですが、成田から東京に向かう電車の向こうに広がるプレハブのような建築群が見えてきた時に「ああ、これは難しいかもしれない」と不安になったのを思い出します。

日本で新しい建築を見ても正直「お金がないんだろうなあ」という印象しか感じません。
当たり障りのない省コスト優先で考えられた遊びのないフォルム。
歴史や伝統から何の考えもなく遊離したフワフワとした軽い存在感。
数年時間が経過すれば味わいではなく薄汚れて見えてしまうだけの安っぽい素材。
そこに住む人がどうなってしまうのか、その建物が並ぶ街がどうなってしまうのか、心底考えている建築家は恐らくいません。

建築が先なのか人間が先なのかはいつも考えている大きなテーマですが、元気のいい街は建築も元気です。最先端の技術で時代の先をいく建築を生み出し、時代の空気を先導していくのです。上海にいった時も遠くに見える個性的なビルの姿にワクワクしました。今、気になっている建築の街は台湾です。

来年、時間ができたら台湾に建築を見に行きます。
ぜひ街のことを、建築のことを、考えてみて下さい。
建築は街の、世界の骨格です。

『大仏廻国』大忘年会!

昨夜は出演作である映画『大仏廻国』大忘年会でした。
大槻教授や初代ガメラの少年役を演じた内田喜郎さんをはじめとする出演者や支援者のみなさんと楽しい夜を過ごしました。

来年はまた『大仏廻国』関連でいいお知らせがいくつか出来そうです。
どうぞお楽しみに!!


2019年12月17日火曜日

映画と建築





立教大学にて出演作「わたしたちの家」上映。観るのは高崎映画祭以来。
トークの時間に清原監督の最新作「網目をとおる すんでいる」の上映が。
清原監督の「映画」と「家」の関係について面白い対比を見せてくれる2作を同時に観られるとてもありがたい機会になりました。

映画と建築は面白いテーマです。

2019年12月16日月曜日

なくしたマフラー

昨日、マフラーをなくしました。そんなに気にいっていたものではなかったけれど、なくしてしまうと寂しくて、そのマフラーのことを何度も思い返してしまいます。
いいマフラーだったんだなあ。

2019年12月13日金曜日

貪瞋痴

仏教でいうところの三毒・貪瞋痴

貪「欲しいものなどに対して、執着する心」
瞋「怒ること、腹を立てること」
痴「真理を知らず、物事の理非の区別がつかないこと」

この状態に陥っていないか、常にチェックしていたい。
「人を呪わば穴二つ」という言葉もある。
誰かを、何かを許せる能力はとても重要。
人を許せない人は自分も許せないから、結局自分が自分を傷つける。

自分を救えるのは、自分だけ。
人生は短い。
呪いや嘆き、不平に費やしている時間はない。
気づくためのきっかけはそこら中に転がっている。

水の中の八月


『水の中の八月 』石井聰亙監督
傑作でした。自分が北九州から博多に出てきた1995年に公開された全編博多ロケの映画で、あの当時の懐かしい風景がしっかりと映画の中に残されています。飛び込みの縦軸の加速とバイクの横軸の加速で画面に広がりとリズムが生まれ、二人の恋に疾走するスピード感を持たせていました。今ではずいぶんと様変わりしてしまいましたが、まだ親不孝辺りには博多の空気が残っています。博多を舞台にした素晴らしい青春SF映画に刺激を受け、博多で映画を撮りたいと強く思いました。消えてしまう前に。

2019年12月12日木曜日

12/16 出演映画『わたしたちの家』上映!


12/16(月)に出演作である清原惟監督の映画『わたしたちの家』が池袋の立教大学にて上映されます。
時間は18:00〜20:30で上映と一緒に清原監督の講演もあります。
入場無料で申し込みも不要ですので、お時間ありましたらぜひ足をお運び下さい

『わたしたちの家』監督:清原惟
立教大学ジェンダーフォーラム主催
映画 『わたしたちの家』 上映会 &清原惟監督講演会
12月16日18:00〜20:30
@立教大学池袋キャンパス 7号館1階 7102教室
申込不要&入場無料
詳細⇩


建築家なしの建築

『建築家なしの建築』
B・ルドフスキー 著 渡辺武信 訳
建築はそこに住む人々のもの見方、生き方、思想、哲学を定義すると常々考えている。ここで紹介されている所謂「建築家」ではない人々が自らの手で築いた建築物はどこまでも拙く美しい。もちろん人がいるからこそ建築物が生まれてくるのではあるが、雨後の筍や茸のように自然発生したかのような建築物の姿を見ていると、人と建物、果たしてどちらが先なのだろうかという考えも浮かんでくる。人が建築物を造り、建築物が人を造る。建築が人に与える影響をもっと真剣に見つめ直した方がよいのではないだろうか。

2019年12月10日火曜日

空気公団の山崎さん!

12月6日は『ストレンジャーたち/野性の日々』の初日でした。

空気公団の山崎ゆかりさんに観に来ていただき、ソロアルバム『風の中にうたう』をプレゼントしていただきました!先日のインストアライブに稽古で行けなかったので、最高にうれしかったです!


バストリオと出会ったきっかけも空気公団だったので、ここでの再会はとても感慨深いものがありました。

空気公団「夜はそのまなざしの先に流れる」 予告⇩

バストリオ#10『ストレンジャーたち/野性の日々』終演しました!

出演していた原宿VACANTでの舞台、バストリオ#10『ストレンジャーたち/野性の日々』昨日(12/9)無事に終了しました。大好きな街、原宿の伝説の空間VACANT。その最後に捧げる舞台をバストリオのみんなでやれたことに心から感謝です。

ノダマップで一緒だった黒瀧君がVACANTで働いていて、舞台の準備をしている自分とVACANTの最後の片付けをしている黒瀧君と、たまにすれ違いながらいろんな話をしたのも楽しかったですし、最後の回を観てもらえたのもとてもうれしかったです。


難しいスケジュールの中、出演させていただいたバストリオでしたが、生きていることの面白さを噛み締める、今年最後の出演作に相応しい舞台になりました。

素晴らしい日々でした。
本当にありがとうございました!

2019年12月3日火曜日

生きている。

知的お遊戯より、営みの方がいい。
頭でごちゃごちゃ考えるよりも、やってみた方がいい。
生きているのだから。