『建築家なしの建築』
B・ルドフスキー 著 渡辺武信 訳
建築はそこに住む人々のもの見方、生き方、思想、哲学を定義すると常々考えている。ここで紹介されている所謂「建築家」ではない人々が自らの手で築いた建築物はどこまでも拙く美しい。もちろん人がいるからこそ建築物が生まれてくるのではあるが、雨後の筍や茸のように自然発生したかのような建築物の姿を見ていると、人と建物、果たしてどちらが先なのだろうかという考えも浮かんでくる。人が建築物を造り、建築物が人を造る。建築が人に与える影響をもっと真剣に見つめ直した方がよいのではないだろうか。
2019年12月12日木曜日
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