以前出演した好きな戯曲のひとつであるサム・シェパードの『埋められた子供』と先日DVDを買って観た『エンジェルス・イン・アメリカ』がピューリッツァー賞を受賞していたので他にどんな作品があるのだろうかとこの本を借りてみた。なんとなく読みはじめたら面白くて一気に読んだ。
受賞作に共通するのは、家族、ジェンダー、人種、差別、貧困、病気、犯罪など人種の坩堝であるアメリカならではのアイデンティティを中心にした様々な問題。
日本人として日本で生きていたらなかなかここまで分かりやすく感じることが出来ない問題ではあるけれど、ものをつくるときには決して避けては通れない問題で、より感性を研ぎ澄ませて敏感に感じていく必要がある。
まずは自分が体験したことから拾い集めていこう。
まだ映画にしていない人生の苦しみはたくさんある。
自分の体験こそが普遍的なものに到達する最初の扉であり、同時にそれこそがこの社会へ切りこむための唯一の武器となる。
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