「東京キャラバン」無事に終了しました。
野外ということもあり様々なアクシデントもありましたが、かつて自分の劇団で地元福岡の歓楽街・中洲の公園で野外劇サルトルの「蝿」をやったときの花火や空き瓶を投げ込まれたり罵声を浴びせかけられたりしたあの感覚を懐かしく思い出しました。誰かがこのまま乱入してきたら、どうやって演技に取り込みながら撃退できるかを真剣に考えながら芝居してた日々を。
そしてまた、こうした活動が自分たちの意識とは関係ないところのイデオロギーの色眼鏡で見られてしまうことも痛感。これは単なるアートイベントではないのだなということも。
楽しんでいただけた方いただけなかった方、感想はいろいろあると思いますが、そこに参加した一人としてそれらすべてはしっかりと受け止め、次の作品の中に込めていきます。
様々な批判にさらされながらも大阪万博に挑み、あの太陽の塔を堂々とこの世に残した岡本太郎の心意気。
明後日からはオペラ「フィガロの結婚」の再稽古。
今年は野田さんの作品と共に走り続ける日々。
そして同時に自分が何をつくりたいのか何をしたいのかどこへ行きたいのかどう生きたいのか考え続ける日々。全方向からいろんなことを考えさせてもらって、その答えがどんどん明確になってきました。苦しい日々こそ糧になる。
一周して帰ってきたとも言える答えですが、あとはその答えを実践し続けるのみ。
ぴあフィルムフェスティバルに入選していた出演作「ひとつのバガテル」がTAMA NEW WAVEコンペティション部門にノミネートされました。
東京で「ひとつのバガテル」を見ることの出来るチャンスが再来しました。
PFFでは受賞こそ逃しましたが、映画館で見たときにこれは受賞するだろうと確信できたほど質の高い、かつ自主映画の面白さと女性監督ならではの遊びがたくさんちりばめられた最高の映画です。ぜひ見て下さい。出会わない限り出会いはありません。
日本映画にもまだみずみずしい感性は生きているのです。
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今年で第16回を迎える中・長編映画を対象とした若手作家のコンペティションTAMA NEW WAVE。日本映画界に新風を送り込む新しい才能に是非ご注目ください。