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Sweet enough presents 世界のkikuzawa 映画上映会 vol.2 上映作品紹介
大石貴也監督『フィラエの風』(2017年/29分/カラー)
売れない役者は末期ガンの父と静かに二人暮らしをしている。そこへロゼッタミッションと呼ばれる宇宙プロジェクトのニュースが流れる。フィラエの風につれられ、彼らは映画を撮り始める。ある日、風が止む。狂気のような鳥のざわめき。割れたザクロ。父の行方。カメラを見つめる父が最後に見る風景は−−−。末期ガンの闘病中だった父・敏夫の闘病の姿と父と暮らす僕の生活を映画にした。単なるドキュメンタリーを超えて、身の回りに在る生命や、自分、父、あるいは母自身の記憶を一つずつ捕えて、想像し、一本一本蜘蛛の糸を編むようにして、この今しかない思いや、「生きるとは何か」を問い続け、本作品を制作した。
大石貴也監督プロフィール:
1979年東京生まれ。多摩美術大学映像演劇学科中退。日本を代表する演出家・劇作家、野田秀樹氏に師事。8年間舞台俳優として活動。NODA・MAP本公演に8度出演し、そこで舞台俳優としての基礎や表現方法を学んだ。NODA・MAP『エッグ』(2015年)は、パリ国立シャイヨー劇場に正式招待された。また、マームとジプシー主宰の藤田貴大演出作品『A-S』では、1ヶ月間京都に滞在し、作品制作を行うなど、ひとりの表現者として新しい試みをしている。近年は、主演映画『おーい、大石』がぴあフィルムフェスティバル2016に入選するなど、映像分野でも活躍中。『フィラエの風』が初監督作品となる。
1979年東京生まれ。多摩美術大学映像演劇学科中退。日本を代表する演出家・劇作家、野田秀樹氏に師事。8年間舞台俳優として活動。NODA・MAP本公演に8度出演し、そこで舞台俳優としての基礎や表現方法を学んだ。NODA・MAP『エッグ』(2015年)は、パリ国立シャイヨー劇場に正式招待された。また、マームとジプシー主宰の藤田貴大演出作品『A-S』では、1ヶ月間京都に滞在し、作品制作を行うなど、ひとりの表現者として新しい試みをしている。近年は、主演映画『おーい、大石』がぴあフィルムフェスティバル2016に入選するなど、映像分野でも活躍中。『フィラエの風』が初監督作品となる。
菊沢将憲より
この映画を観たとき、「これは今、誰かに観てもらわなければ」と強く思いました。大石さんの日々と、お母さんとの思い出と、今そこに居るお父さんとの日々とが優しく交錯しながら、こちらの記憶の中を通り過ぎていきます。それは宇宙の風、フィラエの風なのかも知れない。さよならが出会いの意味を分からせてくれる。おそらく大石さん自身もはっきりと見つめるにはあまりにも辛かったかも知れない現実を、カメラを通して、まっすぐに優しく見つめ、それをこちらに伝えてくれます。ハッとするような美しい風景描写の中に、大石さんのそのときの感情がすべて詰まっているような気がして、涙が出ます。ぜひ今、観て欲しい一本です。
この映画を観たとき、「これは今、誰かに観てもらわなければ」と強く思いました。大石さんの日々と、お母さんとの思い出と、今そこに居るお父さんとの日々とが優しく交錯しながら、こちらの記憶の中を通り過ぎていきます。それは宇宙の風、フィラエの風なのかも知れない。さよならが出会いの意味を分からせてくれる。おそらく大石さん自身もはっきりと見つめるにはあまりにも辛かったかも知れない現実を、カメラを通して、まっすぐに優しく見つめ、それをこちらに伝えてくれます。ハッとするような美しい風景描写の中に、大石さんのそのときの感情がすべて詰まっているような気がして、涙が出ます。ぜひ今、観て欲しい一本です。
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