詩人と詩についての評論を、生粋の詩人が詩の言葉で語る。
その言葉は速度の緩急をつけながら、時に立ち止まる。
追われたり、追いかけたり、見失って途方にくれたり。
詩人吉増剛造との果てしない追っかけっこだ。
果てしない迷宮にひとりぼっちにされて泣きそうになっていると、
またふと隣に座って笑っていたりする。
そしてまた手を取って踊りだす。
これはデュオだ。
評論とは相手に何かを教えて説得することではない。
相手の手をとって踊ることだ。
答えの出ない無限の海の底で、一緒に踊ることだ。
何かを愛して求めている者には。
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