約400本ほどあるという紅梅と白梅は最高の見頃、たくさんの人で賑わってました。
写真は神社の境内から見下ろした女坂。もう少し奥に急な男坂があります。
梅を楽しんだ後は湯島辺りをぶらぶら。古い建築物を観察です。昭和初期ぐらいの建築なのか、鉄筋でも木造でもアールデコ調の洒落たデザインの家が多くて、眼に楽しいです。
「次に住むならこんな家がいいな。けど、補修が大変そうだな」とか考えながら。
不忍池で鯉と遊んで、アメ横をぶらぶらしながら台湾の市を思い出し、最高の春の一日。
東京の右半分、東側の街ってちょっとくたびれてるんだけど、文化の残り香が漂う何とも言えない味わいにどうしようもない魅力があって、何度歩いても発見は尽きません。
家の近所の古本屋さんで思わぬ収穫がありました。
赤い表紙のビアズリー展(1983年/新宿・伊勢丹美術館)の図録が何と500円。
即買いです。
ビアズリーの図録や画集って高いんです。中に集録されてる図版の大きさや配置も大事な要素なのですが、自分が画集を選ぶときに一番大事に考えているのが、表紙。
表紙がかっこよくないと、部屋に置いてても楽しくない。
お気に入りの片岡球子さんの画集も、やっぱり表紙で選びました。
画集はただそこに置いてあるだけで美しくないと、だめだと思います。
しかも、ほとんど図版で文字は少なく、しかも横尾忠則さんの「私のビアズリー」という文章も寄稿されていて、もう言うことなしです。
おまけに100円コーナーを何気なくみたら、寺山修司さんの「競馬無宿」「競馬への望郷」がそれぞれ100円。しかもどちらも初版本!
クラっときました。
寺山さんの競馬ものは普通の古本の値段ではまず敬遠ですが、100円なら即買いです。
今日は何かある、と思ったんだよなあ。ありがとう、ご主人!この古本屋さんのご主人はかなりの目利きで、いい本を次から次へと集めています。しかもこの地元には、古書の達人はほぼいないので、安い!まるで自分のためだけに集めてくれたのですかと言いたくなるほどの充実のレパートリー、神保町では1秒でなくなってしまうような価格と品揃えで、いつも待っていてくれるのです。
感謝感謝の春の日です。
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