せせらぎ通りから武家屋敷街へ。
一番のお目当ては金沢市聖霊修道院聖道。
スイス人のマックス・ヒンデルさんがロマネスク様式を忠実に再現した木造平屋建ての聖道です。
信者のみなさんで手作りしたのではないだろうかと思うほどの、ハンドメイド感溢れる仕上げが聖道への愛情を感じさせてくれます。
こんなにいい聖道にも関わらず観光客はまったく訪れずひっそりとしているので、畳の上で好きなだけ独り占めできる贅沢な空間です。
教会によくある荘厳な感じはまったくなくて、懐かしい場所に帰ってきたような雰囲気なので、訳もなく涙が出てきます。
こんな教会なら、毎日ミサに通ってもいいなと思えるほど、いい空間でした。
12時の教会の鐘を聴きながら、近くの古書店「オヨヨ書林」にて本を探して至福のひととき。
本日の収穫
ペーター「文芸復興」
永井荷風「江戸芸術論」
マンディアルグ「ボマルツォの怪物」
メリメ「カルメン」
戦争は始まってしまえば
それは「負け」です
戦争で得をするほんの少しの人々に
私達みんなで負けるのです
敵をみまちがえてはいけません
敵は敵国ではありません
敵は戦争を始めさせる人々です
教会の掲示板に貼ってあったポスターより
430年間戦火を逃れてきたこの金沢の高い文化度を見ていると、戦争のお陰で日本がどれだけの文化的犠牲を支払ってきたのかが分かります。
金沢の文化は素晴らしい。
それは日本の財産です。
それが残ったのは戦火を逃れたからこそ。
それでも金沢城が第二次大戦中に日本軍から受けた被害は甚大です。
暴力で事を解決しようとするのはコミュニケーションの手段としては下の下の下。
しっかりした文化があれば、武力がなくとも尊敬と畏怖の念を世界中から受けることが出来るのに。
日本の政治家がその事に気付くまで、どれだけの犠牲を払うのか。
センスのある政治を心から求めます。
せんそうはすべての「愛」をこわす。
すべての「美」をこわす。
すべての人間の「心」をこわす。
2015年5月25日月曜日
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