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2015年5月27日水曜日

金沢にてウィリアム・モリスに出会うこと

金沢を巡ることのできる最後の日は行き残していた成巽閣、21世紀美術館の有料エリア、室生犀星記念館、にし茶屋街、金沢モリス教会を回りました。

成巽閣は文久3年に前田家13代齊泰が母堂にあたる12代奥方、真龍院のために造営した奥方御殿です。

檜の一枚板に花鳥を透かし彫りにした欄間が美しい「謁見の間」と、鮮やかな群青色の「群青の間」が印象的でした。

21世紀美術館では再び入れるようになったばかりの「スイミング・プール」の水の下から空を眺めました。

そして散歩しながら西へ。
「世界で2番めに美味しい焼きたてメロンパンアイス」のメロンパンアイスを食べながら犀川を渡りました。

室生犀星記念館は小さいけれどもしっかりした展示、「風立ちぬ」の堀辰雄展が開催中でした。

にし茶屋街では手造り中谷とうふのさっぱりとした豆乳ソフトをいただき、金沢市西茶屋資料館で紹介されていた小説家、島田清次郎の数奇な人生に興味を持ちました。

そして犀川沿いにある金沢モリス教会へ。
もともと地図でその名を見たときにモリスってあのモリス?と思っていたのですが、やはり予感は的中、アーツ・アンド・クラフト運動の創始者であるウィリアム・モリスに縁のある教会でした。

モリスが1859年に結婚したときに建てた新居「レッド・ハウス」を復元した素晴らしい建物で、はじめ建物の外観を見たときに、「これは!?」と思い、中に入ってみるといつも資料でしか目にしたことのなかったモリスのデザインのあの壁紙、テキスタイル、ファブリック、ステンドグラスが!

感動でした。
モリスのファンとしてこの教会を訪れたことを教会の方に驚かれましたが、再び金沢に来たときも必ず立ち寄り、次は1日中過ごすつもりです。

アートとクラフトの街、金沢。
街の規模に対する文化施設の数、歴史的建造物の数、その文化度の高さ、街並みの美しさはおそらく日本一でしょう。
最後の最後まで刺激を与えてくれます。

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