東京国立近代美術館で開催中の「片岡球子展」へ。
日本画家では一番好きな人。
いつも画集で穴があくほど見ていたあの絵が目の前に。
103歳で亡くなるまで描き続けた80年の画業の集大成、その絵の大きさと質感と迫力に圧倒されました。
絵への情熱、日々の鍛練と挑戦の連続。
若い頃は「落選の神様」と呼ばれたほど入選に苦戦されたそうですが、その経験が長い画業を支える力になったのでしょう。
本物を見れてよかった。
この華やかさと力強さ、滴り落ちるような色気と生命力は永遠に。
『あなたは、みなから、ゲテモノの絵をかくと、ずいぶんいわれています。今のあなたの絵はゲテモノに違いありません。しかし、ゲテモノと本物は、紙一重の差です。あなたは、そのゲテモノを捨ててはいけない。自分で自分の絵にゲロが出るほど描きつづけなさい。そのうちにはっといやになってくる。いつか必ず自分の絵にあきてしまうときが来ます。そのときから、あなたの絵は変わるでしょう。薄紙をはぐように変わってきます。それまでに何年かかるかわかりませんが、あなたの絵を絶対に変えてはなりません。他人が何と言おうとも、そんなことに耳を傾けることはいりません。』
片岡球子が37歳のときに描いた絵を見て小林古径が球子にかけた言葉
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