王子小劇場にてぬいぐるみハンタープロデュースの「すべての犬は天国へ行く」を観ました。
そしてここが天国への入口。
演出の池亀三太さんとはコロブチカの舞台でご一緒させていただきました。
ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの戯曲が面白いというのももちろんありますが、それに対する現場の「戯曲に負けたくない」というより「戯曲に失礼のないように」という真摯な気持ちをひしひしと感じるいい舞台になっていました。
全員で戯曲に関してよく話し合ったとのこと、その相互理解とチームワークを3時間、すみずみまでしっかりと感じました。
いい舞台を観ると、本当にうれしくていい気分です。
劇場の大小は全く関係ありません。
面白い舞台は宝です。
5月10日まで。
そして明日からいよいよ「フィガロの結婚」稽古スタートです。
どこまでいけるか、一瞬一瞬が勝負です。
必ずいい芝居をお届けします!
「俳優は、なかなか一読者として素直にものをよむことができないんです。これは芝居でも同じで、配役と同時に脚本をもらったりしますと、もう自分の役にばかりつかまってしまう。せりふのあたまにいきなり赤いしるしをつけ、翌日までに覚えこんで得意になったりする。ほんとうは、誰がどの役をやるんでもいい、とにかくその脚本全体が表現している内容を、自分がまず一読者として素直によんで、おもしろがったり感銘をうけたりすることがないのは、俳優自身が俳優という職業によって疎外されてしまうという情けない現象です。」
山本安英
2015年5月6日水曜日
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