「ロレンツォ・フェルナンデス展」@ギャルリーためなが
ロレンツォ・フェルナンデスはスペイン、マドリッドの画家。
現代スペインリアリズムを牽引する若手アーティストです。
いろんなガラクタや小物を組み合わせて画面を構成する手法が、資生堂ギャラリーで見たアラーキーの写真に似ているなと思って見ていたら、それが写真ではなく絵であることを知って腰を抜かしそうになりました。
絵画の技術、ここに極まれり。
対象にピントを合わせ、バックをぼかすカメラの技法を完全に絵画で実現しています。
リアリズムの技法を究極まで突き詰めながら、ただのリアリズムに終わらない何かが画面の中に流れています。
一番小さなサイズのもので190万円也。
単純に技術料としてだけでも頷ける値段です。
かつて芸術家が貴族の肖像画を描いていた時代にこの技術を持っていたら、悪魔の所業として火あぶりにされていたかも知れません。
すごい時代になったものです。
2014年11月23日日曜日
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