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2009年6月30日火曜日

演劇は眠っている

分かりやすくても面白くないものがある。分かり難いのに面白いものがある。その面白いって感覚はどこにあるのだろう。どこから来るのだろう。「先が読めない」って言うのはひとつ重要な要素ではないだろうか。サッカーや野球などのスポーツ、闘牛やサーカスなどの見世物、そしてギャンブルやゲーム、人々が熱狂するそれらは全て見る者だけではなく、やる者にも先が読めない。しかし、演劇は先が読めている。やる者たちはみな、次に何がどうなってどう終わるのかを知っている。演劇の魅力とは何なのだろう。「劇」とは一体どういう状況なんだろう。本当の「劇」な状況を演劇の舞台に呼び起こしたい。演劇はまだ眠っているのだ。

2009年6月28日日曜日

菊沢将憲と死人劇場

なるものを結成する。と言っても一人ユニットなのだが。五月にイムズホールでの「矢印と鎖」という舞台を終えた後、これと言った公演予定もなく、暇を持て余し、挙句に欲求不満に落ち込む始末。他人の舞台を見ても「俺ならこうする」が先に立ち、舞台を楽しめない。どころか腹が立つことが多く、舞台はしばらく見には行くまいと思う。

このユニット名の由来は「もう生者の為には演じないぞ、このヤロー!」である。
それは行き場のない怒りである。

主にライブハウスを中心に人数の少ない短編をバンドに混じって上演していくつもり。演劇ってめんどくさいこと多いです。音楽ならその日に会って、コードぐらい伝えればもうやれちゃいます。なのに何だ演劇の煩わしいこと。本当はこんなのじゃなかったはず。自分とこの劇団GIGAの合間に、バリバリやっちゃうぞ。初お目見えは8月を予定。興味ある人、見に来て下され。

過去も未来も現在さえもどうでも良い。芝居がやりたい、舞台に立ちたいとただ望んでいるだけなのだと気付いた。何と有意義なのだ。