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出演情報

最新の出演情報などは以下のweb、Twitterにてご確認下さい。


webhttp://masanorikikuzawa.strikingly.com
Twitterhttps://twitter.com/renonremon

2015年7月30日木曜日

ルネッサンス

アンジェリカのWSに通いながらの「人民の敵」の稽古。
森さんの演出は本当にまっとうに突き進んでいく。
脚本を役者が演じ、そこから生まれる形をよりよい方向に向けていく。
森さんの風貌からも感じるけれど、植木の職人さんみたい。
松なら松がどっちに伸びようとしているのか、その方向で大丈夫なのか。
添え木が必要か、剪定が必要なのか。変な虫はついてないか。
本当に何も突飛なことはせず、今流行りの「斬新なアイデア」なんか関係なく、ただ芝居。
本当にただずっと芝居に向き合っている。
こないだ観た森さん演出の四谷怪談で感じた、「何が面白かったかって聞かれると説明しにくいんだけど、ただただ芝居が面白かった」っていうあの感覚はこの芝居作りの姿勢から生まれるんだなあ。
4幕にしか出てこない市民の役だけど、やっぱり面白い。
そこにいる限りは芝居があるんだし、芝居がそこにある限りは芝居するのみ。
本当に芝居は面白い。

アンジェリカのWSで刺激を受け、書き上げた映画の脚本をまた書き足していく。
今考えていることを全部出し切っていこう。
余すとこなく全部。
言いたいことを言わないのも魅力だけど、言わなきゃ分かんないこともいっぱいあるから。
神話、古典的なもの、聖書、そして今、自分なりの文芸復興をここから。

2015年7月29日水曜日

創世記



アンジェリカとの短いけれども長すぎる日々も明日で終わり。
1時間近い舞台が出来て、ついに明日発表。
つくるってことが何なのか、そこにいるってことがどういうことなのか。
創世記をこんなに一生懸命読み続けたこともこれまでなかった。
みんなのただただそこに立つ姿ももう見ることはなくなるのだけれども、これはこの先もずっと続いていくし、終わりはないのだろう。
6日働いて1日休
んだこのワークショップ自体がすでに創世記。
こんな風に演劇と向き合って創り続けている人が世界にいたのだ。
明日、決して死なないことは解っているけれども、死んでもいいな。
F/T15特別企画「アンジェリカ・リデル ワークショップ」がスタートしました!
自己紹介と、リデルから今回のモチーフである創世記についての説明したのもつかの間、リデルからの過激な質問にも物怖じせず、心の奥底に潜む暗い感情をさらけ出す11名のワークショップ参加者たち。
さらに、特別参加の二人の妊婦さんと参加者個人の心の深部に向き合った作品作りを進めていきました。
内容濃いめの初日ですが、最終日には一体どんな作品になっているのでしょうか。
明日以降のレポートにもどうぞご期待ください!

2015年7月28日火曜日

いったりきたり

アンジェリカのクリエイション、今日で何日目なのかも分からなくなってきた。

濃すぎる密度と薄くなる酸素。

アンジェリカの言葉はひとつひとつがギラギラ輝く宝石のよう。
その輝きのひとつひとつが実は鋭い棘、見とれている間に刺されてしまう。

創世記の空白に走り書きで書き留めていくアンジェリカの言葉は限りなく美しい。

愛と憎悪、そして美しいものと醜いものは実は同じ形をしてる。
逆さまにしてみるとぴったり重なる。

そのことを確かめたくて、少しずつ角度を変えながら、そのふたつの合間をいったりきたりしている。

いったりきたりしている。

2015年7月24日金曜日

明日が来る。

アンジェリカ・リデルWS1日目。
いろんな思いを覚えながら、一気に過ぎる。
家まで我慢できず駅のカフェで爆睡。
いびきはたぶん大丈夫。
寝よう。明日が来る。

2015年7月23日木曜日

アジサカコウジさんのグッズ販売

友人であり尊敬する画家であるアジサカコウジさんのグッズが福岡パルコ新館6階にできたフタバ図書っていう本屋さんで販売されてます。
手拭い、Tシャツ、トートバッグ、i-Phone6ケース、ポストカードセット、缶バッヂなんかがあるそうです。
福岡のギャラリーで出会ったとき、当時やってた劇団の団員を連れて毎日ギャラリーに出向いた想い出が。東京でもぜひやって欲しいな。
五月の終わりくらい、知らない人からメールがきた。 開けてみたら福岡パルコの新館6階にできたフタバ図書っていう本屋さんの店長さんからのものだった。
AZISAKA.COM

2015年7月21日火曜日

花火になれ

毎年恒例、葛飾区の花火大会。
やっぱり花火はいい。
世界中の武器弾薬に使われてる火薬が全部花火になって夜空に消えてしまえばいいのになあ。
たまやー!

一切やらない

暑い夏。
もう誰が何と言おうと夏。

秋に撮る新しい映画の脚本を書き上げ、ロケハン中。
思っていた以上にイメージに現実の場所が近くて安心する。
自分の中ではこれまでのやり方にひとつひねりを加えたことでひょいと出てきた新しい感じの物語。

冬に撮るもうひとつの映画は、昔からの知り合いである詩人の方に脚本をお願いしていて、現在試行錯誤中。 もうひとつ背中押したらぽんと生まれてきそうな感じ。

来年に向けての映画の構想もできているので、ぼちぼち書きはじめていこう。
映画を完全に自分で製作できる環境が整ったので、とにかくどんどん創るのみ。
映画が大勢の職人の力を結集させなければ作れなかった古きよき時代からどんどん進んで、今はたった一人、携帯電話ひとつでも映画が撮れる時代になった。
そのよき時代にいったい何を撮るのか撮れるのか。

舞台の方も大きな予定がぼーんぼーんと入っているため、お誘いいただいたのに出演が出来なかった作品がいくつかあって、どれも面白そうなものだけに数日間悔やんで眠れない夜が続くけれど、いつかそのお誘いに必ずお応えするときが来て、その時こそ必ずいい作品をこの世界に残すことが出来る、今はタイミングが合わなかっただけと自分の心に整理をつけ、感謝と共に前に進む。

役者はほんとに因果な職業…。

青山二郎さんの全集と、読み忘れていたデニス・ホッパーの伝記を読み終える。
男たるものこうありたい。

自分自身と作品との完全なる一致。
撮るもの演じているもの、その作品こそが自分自身。
撮り続けた映画、出演し続けた作品の連続こそ、自分の人生とその伝記となるように。

それ以外のことは、一切やらない。

KUNIO全12公演13作品アーカイブ

KUNIO official website にて、これまでのKUNIO全12公演13作品のアーカイブが一挙アップされました!昨年出演したハムレットも紹介されていますので、どうぞご覧下さい。
KUNIO 杉原邦生オフィシャルサイト
 

アンジェリカ・リデルのワークショップ公演に出演します。

                               Yo no soy bonita, de Angélica Liddell  

スペインの演出家、アンジェリカ・リデルのワークショップ公演に出演します。
7月30日の小作品の発表は一般の方は観ることができないらしく、残念です。
 
アヴィニョン演劇祭などヨーロッパの主要フェスティバルにおいて、ラディカルな作品を発表し、常に高い注目を集めるアンジェリカ・リデル。日本初招聘となるフェスティバル/トーキョー15での上演に先駆けた特別企画としてワークショップを開催します。リデルのワークショップは、常に新作に向けての創作過程でもあり、ワークショップへの参加をきっかけに今後の作品への参加につながる可能性があります。今回は、聖書の創世記を題材とし、6日間で小作品をつくり発表を行います。festival-tokyo.jp

2015年7月19日日曜日

ラテン系

「人民の敵」水天宮ピットでの最後の稽古、ていねいにていねいに読みをやってきて、次回からはついに立稽古です。

今日は人民チームでの初飲み。

オーディションで選ばれた9人のほぼ全員が九州・関西中心の西日本出身者で東京生まれが一人もいない不思議なメンバー構成。

基本的なノリはラテン。
おもろいやつらが揃ってます。

2015年7月17日金曜日

また遊びにきてね。

うちと隣の家の間に狭い隙間があって、その奥に猫の母子が住んでいます。
子猫はとっても人懐っこくて、声をかけるとこちらをじいっと見てますが、いつもお母さんが「行くよっ」て感じで連れて帰ります。
つい先日も朝早くから表でガサガサ音がするので見てみると、お母さんに見守られながら子猫がうちの自転車の自転車カバーに飛びかかって遊んでいました。

その子猫が今朝、うちの前の道路で死んでいました。
顔が潰れていたので、たぶん車に轢かれたのだと思います。
信じられないです。

その道路は車一台ギリギリのスペースしかありませんが、たいていの車はけっこうな速度で入ってきて、避けるのは歩行者に決まっているとばかりにそこどけそこどけと我が物顔で走っていきます。

危ないなといつも思っていましたが、ついに悲劇が起こりました。
アスファルト引き剥がして樹齢百年の樹をどーんと植えてやりたい。
注連縄をしめて、今後千年一切車を通れなくしてやりたい。

車が「乗り物」なのは乗ってる当人にとってのみで、それ以外の人や生き物にとっては「凶器」以外の何物でもないのです。
子供の頃からずっとそう思っていました。
その思いは今も変わりません。

歩行者とても油断はなりません。
これから夏になると、地面にはたくさんの生き物がいます。
蝉やカナブン、芋虫やうちは川が近いのでカニなど、あらゆる生き物が道を横断したり休んだりしています。 絶対に踏んではだめです。
見つけたら必ず近くの植え込みか樹にとめてやるかして、踏み潰されるのを防がなければなりません。 生き物にとってはありがた迷惑かも知れませんが、踏み潰された生き物を見るのは、あまりに忍びないからです。

人間は生き物の中で一番知恵と力を持っている(と思い上がっている)のだから、せめて自分より小さくて弱い生き物をまもってあげましょうよ。
まもれないにしても、邪魔だけはしないようにもっと小さくなって生きるべきです。

戦争反対と叫ぶのも大切ですけど、自分たちが日頃自分より弱いものたちに対してどんな態度で生きているのかってことを、心底から振り返って改めていかない限り、同じことの繰り返しです。

子猫が轢かれるのを何もできずに見ていたお母さん猫の気持ちを考えると、どうしようもない気持ちになります。
この辺りには猫がたくさんいます。
いろんな性格のやつがいますが、みんな友達です。 家族です。
猫だけじゃなく、すべての生き物がです。

車を運転する全てのみなさん、今日も明日もあさっても、一生、愛のある運転をお願いいたします。
そして車を製造するみなさん、エアーバッグは内につける前にまず外につけるべきです。
虫を踏んでも殺さないタイヤや空気のようにふわふわな車体などからまず発明して下さい。

政治家のみなさん、うちの前のあの道は通行止めにして下さい。
また手紙書きます。

死んだ小さな猫の赤ちゃんに、うちに咲いてた朝顔を。
また遊びにきてね。

2015年7月14日火曜日

もがいたもん勝ち

壁は自分でつくるもの。
すべての人間にとって、すべての人生はその人にしか存在しないオリジナルのものだから、どれだけ類似したタイプの人生が並んでいたとしても隣の人の人生は絶対にはかり知れないものだ。

明日死んじゃうかも知れないし、あと60年以上生きるかも知れない。
今無名でも明日世界中に知られる存在になるかも知れないし、今人気者でも明日には全世界から非難をあびることになるかも知れない。
お金だってそう。
だからそんな不確定なものに気を煩わせる暇があったら、今やりたい芝居を、今撮りたい映画を、ただもうどんどんやって撮るだけ。
やりたい、撮りたいという衝動は今自分の中にある最も確実なもの。
そしてやりはじめれば、それはもう転がりはじめる。
それがそのあとどうなるかなんてどうでもいいことだ。

長生きすれば幸せかといえば、そんなこともないだろう。
お金があっても不幸な人もいれば、有名であるがゆえにゆがんじゃってる人もいる。
もちろんその逆もいる。
人のことなんて、自分からは推し量れない。
やりたいことを本当にやればいいのだ。
間違ってたら直せるとこから軌道修正すればいいし、悲観的になるときがあってもいいけど、まだまだやってないことが多すぎる。
こんな狭い日本や世界で、隣の人と自分を見比べてどうのこうのなんて言っててもしょうがないよ。

まずつくる。「全然だめだ」
そして次をつくる。「もっとこうできたな」
またその次をつくる。「前の方がよかったな」
そしてまたその次をつくる。

一生そう。
どれだけの人に誉められたかとか認められたかではなく、どれだけつくったかを人生の問題にする。
我が人生、質より、量。

いいなあと指をくわえて眺めてる人も、そんな思うほど楽に生きてはないですよ。
みんなもがいてる。

人生、もがいたもん勝ち。
さあ、今日ももがくぞー。

お大尽様の粋

目黒雅叙園にて開催中の「和のあかり×百段階段」に足を運びました。
展示はもちろんですが、何より建物が素晴らしかったです。
柱や壁の彫刻が大迫力の「漁樵の間」など、日本画、螺鈿、組子、銘木、木造の建物全体が「破格の装飾」に埋め尽くされています。 竜宮城が現実にあるとしたら、こんな場所だろうなあと思っていたら、事実、竜宮城と呼ばれていたそうです。
お金の使い方間違ってないです。
文化芸術とお金が結び付くと、こんな夢の世界が現実になります。
一昔前のお大尽様は粋ですね。

2015年7月11日土曜日

「芸劇BUZZ」表紙に「フィガロの結婚」

東京芸術劇場の季刊紙「芸劇BUZZ」vol.12(7.8.9月号)の表紙がオペラ「フィガロの結婚」でした。
こうして紙媒体で残るのはうれしいです。

関東での上演はまだ川崎公演の1回きり。
10月の東京公演をどうぞお楽しみに!
熊本、宮崎と九州も回ります。

好きなら続けるだけ。

水天宮ピットにて8月の舞台「人民の敵」稽古スタート。
戯曲は難物。
さてどうなるか。

出演した清原惟監督の「ひとつのバガテル」PFFアワード入選のお知らせが来る。
清原監督は2年連続の入選、こちらは佐藤悠玄監督の「愛のはずみ」から数えると出演した作品が3年連続ぴあに入選したことになる。

入選をめぐるドラマがたまらなくいい。
これぞ映画道。

いいなと思った若い人がどんどんよくなっていくのを見るのは面白い。
植物の成長を見守るのに似てる。
学生の子はまず社会に出ていくときに壁がくる。
機材も人もお金も時間も何もかもままならなくなったとき、そこからが勝負。

才能ってしぶとさ。
本当に好きなら続けるだけ。

2015年7月10日金曜日

出演映画『ひとつのバガテル』PFFアワード2015入選

出演させていただいた清原惟監督の映画『ひとつのバガテル』がPFFアワード2015に入選しました。
清原監督は昨年の『暁の石』に続いて二年連続の入選です。
今回は主人公がよく買い物にやってくる八百屋さんの役をやってます。
以前、多摩美で上演した「半神」の時にスタッフでお世話になった大河原恵さんの映画『みんな蒸してやる』も入選していて、とてもうれしく思います。
映画が好きになればなるほど、この「入選」のすごさが心にきます。
映画を好きな人が全国で撮り続けていて、その何百人の応募の中から選ばれた映画たち。
監督のみなさん、本当におめでとうございます。

第37回PFFぴあフィルムフェスティバル
9月12日(土)〜24日(木)  東京国立近代美術館フィルムセンター
10月3日(土)〜9日(金)   京都シネマ
10月31日(土)〜11月3日(火・祝) 神戸アートビレッジセンター
11月12日(木)〜15日(日)  愛知芸術文化センター
2016年4月(予定) 福岡市総合図書館 
※東京会場のチケットは8月8日(土)より発売開始
映画祭「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」の最新情報です。

2015年7月8日水曜日

森新太郎演出「人民の敵」チケット発売!

8月に出演するオフィスコットーネ「人民の敵」チケット発売しております。
森新太郎さんの最新作です。
ご希望の方、チケットご用意できますので、どうぞご連絡下さい。

なぜ、つくるのか

東京藝術大学における朗読パフォーマンス、学生の宮嶋さんの作品に出演しているのですが、本日、教授陣に向けてのパフォーマンスを終えました。

長谷部浩さんや日比野克彦さんをはじめとするそうそうたる顔ぶれの教授陣の講評は的確。
痛い言葉もあり発想が膨らむ刺激的な言葉もあり、ものをつくるということに対する痛烈なメッセージをいただきました。

なぜ、つくるのか。

その一点に尽きると思います。
明日は一般のみなさんに向けてのパフォーマンス、中間展ということであくまで最終発表に向けてのこれからをお見せするものなのですが、それでも今できる全てをお観せします。
20分ほどのリーディングパフォーマンスです。

教授陣の言葉はとても重く、とても優しいものでした。
次に撮る自分の映画にも、ひとつの覚悟を与えてくれるものでした。

朝から茨城県

東京藝術大学取手キャンパスでの朗読パフォーマンス「Be somebody」のために朝から茨城県にやってきました。

田んぼと自然の中に学校があります。
今日は教授の前での発表です。

2015年7月6日月曜日

「東京ノート」ご来場ありがとうございました!

ミクニヤナイハラプロジェクトリーディング公演「東京ノート」、
ご来場いただきましてありがとうございました。

短い期間でしたが、思うところ多くいい芝居になりました。
リーディングとはいえ(リーディングではなかったですが)これからに響く大きな波紋をいただきました。

芝居の道は果てしなく。
どれだけやってもやりきれない贅沢な道。

次は7月9日、こちらも朗読パフォーマンスです。
お時間ありましたら、ぜひ足をお運び下さいませ。

2015年7月3日金曜日

ヘレン・シャルフベック 魂のまなざし

7月9日の朗読パフォーマンスの稽古場である東京藝術大学の大学美術館にて、前から気になっていたフィンランドの女性画家ヘレン・シャルフベックの絵画展が開催中でした。

痛々しいほど自分自身の姿を投影しながら描く彼女の絵は輝いていたりくすんだり荒々しかったり丁寧だったり、一生を通してタッチが目まぐるしく変わっていくのがよく分かります。

特に生涯を通して描き続けられた自画像は、光輝く若き日の姿から徐々に崩れ朽ちていく晩年の姿まで悲しいほど誠実に描かれていて、真っ直ぐな画家の眼と筆は写真で写し取られる現実よりももっともっと深く残酷に現実を描き出すのだということを感じました。


絵を描くことは難しい
うまくいかないと
心も体もつかれきってしまう
それでも私の人生の
唯一の喜びなのだけれど

私は絵を描くことに駆り立てられている
他のことはすべて消えうせていく

ヘレン・シャルフベック

野田秀樹 2016年早春/新作公演 オーディション開催!

野田秀樹 2016年早春/新作公演 オーディション。

公演日程は2016年1月下旬~4月上旬、東京公演の他、地方公演を予定。

『エッグ』テレビ放送!

今年2月から4月にかけて、東京・パリ・大阪・北九州で上演された、
NODA・MAP第19回公演『エッグ』が
NHK BSプレミアム「プレミアムステージ」で放送されます。
放送日時 2015年8月3日(月)深夜0:20より 
※日曜深夜

2015年7月2日木曜日

時間は無尽蔵!

世田谷文学館にて開催中の「植草甚一スクラップ・ブック」に足を運びました。
7月5日までだったので、間に合ってよかったです。

植草さんは時間の王様!
映画、本、レコード、切手、コラージュ…どれひとつとっても凄まじい凝り方と物量で、どれだけの時間をかけたのか計り知れないし一度の人生でこれだけのものを広く深く楽しむことが出来るなんてまったく脱帽です。

ノートに書くこと、糊で貼り付けること、色を塗ること、写真はちゃんと焼くこと、ブログを書きながらこんなことを書くのは何だけど、電脳世界ではなく、きちんと手に取れるものとしてカタチに残すことの大切さをひしひしと感じました。
アナログの圧倒的な存在感と確かな感覚。
手間がかかっているようで実は時間の感覚としてはデジタルより圧倒的に豊かなのではないでしょうか。

植草さんがネットに出会っていたらどんな使い方をしてたかなあっていうのも興味があります。
きっとデジタルをアナログに使いこなすかっこよくて面白い使い方を発明しているはず。
新しいものは簡単には手をつけずに置いといて少し古びてきたときにさらっと使うのがかっこいいやり方。

まず心から遊ぶこと。
それからその遊びをおもむろに仕事にしてお金を稼ぎ、あきたら次の遊びに向かうこと。
遊びと仕事の使い分けのうまさが膨大な遊びと仕事の量につながっているんだなあ。
思うところはたくさん。
梅雨の雨に阻まれながらあきらめかけていたのですが来てよかったです。
人生は楽しむもの。
とことん楽しみ尽くすもの。
そうすれば時間は無尽蔵になる。


最初はいった店で、買うのを止めてしまった日は、いくら捜し回っても掘出物がないことが多い。
植草甚一

2015年7月1日水曜日

グザヴィエ・ドラン「胸騒ぎの恋人」

渋谷のアップリンクにてグザヴィエ・ドラン特集「胸騒ぎの恋人」。
グザヴィエ・ドラン演じる男がゲイであることを忘れて感情移入して見ていたので、ラスト「あなたたちそれでいいの?」って気持ちになったのですが、そうかこれは女同士の感覚なんだってあとで納得。
グザヴィエ・ドランの映画はいつも映画の面白さ、楽しさを思いっきり感じさせてくれる。
ドラマを、人をしっかり撮って、美しい映像と音楽でドキドキとロマンチックな気分にさせる。
渋さと甘さが混然一体となって人を陶酔させる上等なワインのような映画。
ゴダールやヴィスコンティやフェリーニのようなヨーロッパ映画の名作をさらに一歩前におし進めたような味わい。
次の映画に、きちんと込めていきたい感覚。