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出演情報

最新の出演情報などは以下のweb、Twitterにてご確認下さい。


webhttp://masanorikikuzawa.strikingly.com
Twitterhttps://twitter.com/renonremon

2014年10月31日金曜日

高丘親王航海記

本日の稽古、通し二回。
帰ってすぐ山盛りのレバー炒めを作って食べる。
燃やした分はすぐ取り返す。
あとは山盛りの睡眠だ。

ずっと前から持っていて読んでいなかった澁澤龍彦さんの遺作「高丘親王航海記」を夢中になって読み上げる。 難しそうで敬遠していたけれど、澁澤さんの小説の中でも最も読みやすく面白かった。
幻想伝記物語という形をとりながら、死期を感じている作者自身の姿を親王に重ねて、親王と共に死に向き合い、死の向こうへと旅立とうとする。

ひたすらに天竺を目指した親王が死を前にして天竺を超越していく姿。
次々に登場してくる人語を操る摩訶不思議な動物たちも魅力的。

さあ、明日も通し。
どんな発見があるだろう。
旅だ。

2014年10月30日木曜日

SFマガジン ミクニヤナイハラプロジェクト特集記事掲載!

11月に出演するミクニヤナイハラプロジェクトの特集記事です。
どうぞご覧下さい。
 
10月25日発売の「SFマガジン 12月号」にて、4ページに渡りミクニヤナイハラプロジェクトの特集が組まれております!

P188〜P191
現代日本演劇のSF的諸相 第9回
ミクニヤナイハラプロジェクト 偶然の世界
文:山崎健太

是非、お手にとってご一読ください。

2014年10月27日月曜日

ボリス・ヴィアン「帝国の建設者」舞台写真

photo by Yoshihito Yokokawa

2013年6月に出演したボリス・ヴィアン作「帝国の建設者」でお世話になったアンサンブル室町がホームページをリニューアル。それにともない「帝国の建設者」の舞台写真もあらたに掲載されました。

現代音楽イベントだったため、あまり演劇の方には観てもらえなかったのが残念でしたが、敬愛するボリス・ヴィアンの作品に出演できたすごくいい機会でした。
作品があまりに殺伐としていたのもあって稽古場も大変でしたが、演出の石丸さんには大変多くのことを学ばせていただき、ありがたかったです。

家族劇を二幕どっかり演じたあと、イントレの最上階で演じる第三幕の一人芝居はヴィアンの狂気と暴力、そして絶品のユーモアが詰まった最高のひと幕です。
これまで演じてきた戯曲の中でもサム・シェパードの「埋められた子供」と双璧をなす名作でした。
もうやりたくないという気持ちともう一度やりたいという気持ちが交錯する最高の戯曲です。

舞台写真はこちらから↓

2014年10月25日土曜日

半神

東京芸術劇場×明洞芸術劇場 国際共同企画「半神」を観ました。
面白かったです。
どこが、というより全部が。

当然のことですが、全ての意図が明快ですっきりしていて、演技も美術も何もかもがひとつの地点へ向けてすうっと物語を運んでいきます。
多摩美版と同じところや違うところを楽しみながら観ていました。
ひとつひとつの台詞に思い入れがあるのではじめっから言葉が琴線に触れてきます。
本当に本当に、いい物語でした。もう一度観たいくらい。
終演後、野田さんに食事をご馳走になりながら芝居の話からくだらない話までいろんな話を聞かせていただきました。

感謝、感謝。

劇場前の広場では古本市。
ずっと欲しかった「タマラ・ド・レンピッカ」の画集と、池田満寿夫さんの般若心経の陶芸作品の写真集をすごくいい値で入手。
満寿夫さんは版画ももちろんいいですが、生で見て一番衝撃を受けたのはこの陶芸作品です。
溶岩の塊のような真っ黒で迫力のある造形が素晴らしい。
ビアズリーの絵(複製ですが)も手に入ったので、さっそく額にかけて部屋に。

いいものにたくさん触れることができた秋晴れの一日。
最高でした。

2014年10月24日金曜日

生きていられるんだから

久しぶりのいい天気。

「1日20時間以上寝たい」
最近ずっと願っていた夢を3日も叶えてしまう。
布団の中で見るのは、「桜の園」の稽古の夢とこれまでの舞台の夢…。

休息は大事。
出来れば健康な状態のときに充分な休息を自分に与えてあげられること。
治る病気なら良いけれども、治らない病気にかかってから気付いても遅すぎる。

早死にしてもいいからいい作品をとは微塵も思わない。
いい作品を精神的にも身体的にも健康な状態で長くなるべくたくさん生み出し続けることが大切だし、それは可能なこと。

その方が生産的だし、お客さんにもよけいな心配や負担をかける必要がない。
太陽や空や樹や花や風のように、100パーセントそのものであることでいい芝居を届けたい。
人の悪意ではなく善意が、ここまで世界をつないできたんだということは、絶対に信じて、それを芝居にこめていく。

そうじゃなくっちゃ、誰の笑顔も信じられなくなっちゃうよ。
せっかく生きていられるんだから。

明日は野田さんの韓国版「半神」を観ます。
「半神」は野田さんが教授を務める多摩美での公演に二度出演し、野田さんからもたくさんダメ出しや言葉をもらった大切な作品。

野田さんの言う「演劇は面白くなくっちゃな」は芝居をやっていく上での座右の銘。
野田さんの「今」の「半神」をしっかり楽しんで、「桜の園」稽古終盤に向けての気持ちをつくっていきます。

いい芝居を。
来ていただいたお客さんに楽しんで欲しい。
それだけ。

2014年10月22日水曜日

偽八百屋

今年のぴあフィルムフェスティバルに『暁の石』で入選した清原惟監督の最新作の撮影です。

今回の役は八百屋。
本物の八百屋さんで撮影でした。

営業中なので普通のお客さんも買いに来ますが、そこに偽八百屋が混じっております。

2014年10月20日月曜日

ミクニヤナイハラプロジェクト「桜の園」稽古場トレーラー


ミクニヤナイハラプロジェクトの稽古場トレーラーです。
日々進化、日々深化。
今年のF/Tの作品群の中でも群を抜く運動量とエネルギーではないでしょうか。
どうぞお見逃しなきよう。
http://www.festival-tokyo.jp/14/program/the-cherry-orchard.html


2014年10月19日日曜日

種村季弘の眼 迷宮の美術家たち

板橋区立美術館に『種村季弘の眼 迷宮の美術家たち』を見に行きました。

面白かったです。
種村季弘に縁のあるたくさんの美術家の作品に触れることが出来た貴重な機会でした。
欲しいものがたくさんありました。

そして、「眼」の大切さを改めて感じました。
いい眼さえあれば、みんなと同じ世界の中から、自分がこれはと思うものを拾い集めて、それを重ね合わせていくことでどこにもない独自の世界を築くことができる。

時代を編集する眼。
自分が面白いと思うものをそれぞれ結びつけていくことで、その時代を編集していくことができる。
自分で作らなくても、見抜く眼さえあればもっと大きなものを表現していくことができる。

眼は自分の内面を外の世界に投影していくレンズ。
内から外から磨いて磨いて磨いていこう。
いつでも確かなものと共にあるために。

つまらない時代なんて、どこにもない。
いつでも自分のいるところが一番面白いんだから。

2014年10月17日金曜日

宇宙の果てに置いといて

「桜の園」通し。
もう何度目の通しだろう。
稽古が始まってすぐ北九州で康本さんとデュオ踊って、一週間後に帰って来た時には通しが始まっていたから、もうずいぶん回数を重ねた。
とにかくやるのだ。走るのだ。

後半にかけどんどん空間にドライブがかかって芝居が走り出すのを感じてその瞬間がたまらなく心地よい。「きつい」とか「限界」とかそんな言葉は遠い宇宙の果てに置いといて、瞬間瞬間に完全燃焼するのみ。どうせきついならもっときついとこを狙って笑ってよゆうで駆け抜ける。
こうして好きなことだけやって生きていけるんだったら、何でもやるよ。

言えば本当に単純なこと。
今日も、明日も、桜の園の最後の日まで。
さあ、通し通し。
走る、走る、走る。

2014年10月15日水曜日

『片腕』上海公演決定!

2012年12月に台北・東京で上演され、2014年4月に東京で再演を重ねた川端康成原作、ノゾエ征爾さん演出の「片腕」が今度は上海で上演されます。
川端康成三部作のツアー公演です。
上海バージョンとしてリニューアル。
どうぞお楽しみに!

『片腕』
原作:川端康成
演出・脚色:ノゾエ征爾
出演:菊沢将憲 中川晴樹(ヨーロッパ企画) 
陳元元

川端康成三部作ツアー公演
The Yasunari Kawabata Trilogy Shanghai Tour
2014 ACT Shanghai International Contemporary Theater Festival ACT
上海国際現代演劇フェスティバル 
Nov. 18~19, 2014
会場:Shanghai Dramatic Arts Centre, Drama Salon

台湾・日本国際共同企画川端康成三部作

タフ

「桜の園」今日の稽古は都立大学駅近く。
この辺りは昔しばらく暮らしていた懐かしい場所。

稽古稽古。
何回でも通してやるぞ。
必要なのは強い足腰、タフな身体。

2014年10月11日土曜日

高く跳ぼう

「桜の園」稽古。
通し。
たくさん見えてくるものがあります。

脚本が面白い。
噛めば噛むほど味が出る。

チェーホフの「桜の園」とはまったく違うお話になっていますが、底に流れているものは共通していて、その上でさらに高いところに作品自体が跳ぼうとしています。

無意味についている動きはひとつもないので、なぜ跳ぶのかなぜ走るのかなぜ叫ぶのか、そのひとつひとつに関してしっかりつかむことが大切。

脚本が目指す高みにたどり着くために必要なのは、役者のより高みを目指したジャンプのみ。

存在について。
高く跳ぼう。
いい芝居を。

http://www.festival-tokyo.jp/14/program/the-cherry-orchard.html

2014年10月10日金曜日

流れているもの

大森のスタジオにて「桜の園」後半のダンスを詰める。
きついけれども、流れが見えて身体に入ってくる感覚は格別。
役と動きがしっかり連動するまで踊って踊って、味わい尽くすのみ。
流れているものを感じとる。
その感覚をとにかく楽しむ。

広大なお庭で

昨日はミクニヤナイハラプロジェクト「桜の園」で使用する映像の撮影でした。
監督は佐藤信介さん。
都内某所の広大なお庭で撮影が行われました。
完成が楽しみです。

2014年10月8日水曜日

出来る限り許す限り

明日の撮影のための衣装合わせで青山へ。
渋谷のポスターハリスギャラリーに寄って「宇野亞喜良60年代ポスター展」を見ました。
たくさんのポスターに書籍、狭い空間ですが、時間を忘れて過ごしてしまいます。

こんなすてきなデザインに街が彩られていた時代…。
人がデザインを生み出すのか、デザインが人をつくるのか。
デザインが人の心に与える影響は絶大。
電柱一本にも、ティッシュの箱にもデザインの魂は宿り、人の心に影響を及ぼしてきます。

出来る限り許す限り優しく美しいものと過ごしていく。
それは求める人の意識の問題。

どんな時代であっても。
いやむしろこんな時代だからこそ。

2014年10月7日火曜日

独特のリズム

「ロミオとジュリエット」今日の公演は岡山市立朝日小学校。
田んぼの中にあるのどかな小学校でした。

今日の公演で「ロミオとジュリエット」は全日程を終了し、岡山ともお別れです。

小野寺さんの「マイム」というジャンルは自分にとって初めての感覚で、演劇でもダンスでもない独特のリズムがとても新鮮でした。

稽古場で聞く言葉のひとつひとつが本当に面白くて時を忘れました。
またいつかご一緒できますよう。素晴らしい経験をありがとうございました。

次の舞台は11月、ミクニヤナイハラプロジェクトの「桜の園」です。
こちらもどうぞお楽しみに!

2014年10月6日月曜日

カフェモヤウ

夢二郷土美術館から旭川を挟んだ対岸にあるカフェモヤウ。
知り合いにおすすめしてもらったいい感じの古民家カフェです。

「何時間でものんびりゆったり心ゆくまでお過ごしいただければ、私たちはうれしいです」
という言葉通りの何とも言えない雰囲気の場所。

二階の窓から旭川を眺めながら、今日の芝居を振り返ったり。
ここなら、よく眠れそう。
「もやう」っていう動詞があるなら、まさにこんな感じかな。

珈琲もうまし。
また、来ます。

夢二郷土美術館にて

岡山と言えば竹久夢二。 夢二の生家まで行ってみたかったのですが、さすがにそれはかなわずなので、市内にある夢二郷土美術館に行きました。

小さな美術館なので、見て回るのにあまり時間もかからないちょうどいい広さです。

夢二の手紙や絵にデザインもよかったですが、夢二の使っていた机と椅子がとてもおしゃれで、これは欲しいと思いました。 たまたま公演先が岡山だったのですが、こうして大好きな画家の故郷に出会うことが出来て、とても幸せです。

カフェコーナーで飲んだフレーバーティーと夢二が好きだった焼き菓子のセット。
旭川を眺めながらの優雅な時間、最高でした。

静かに暮らすなら

今日は岡山市立竹枝小学校での学校公演でした。
入口ではヤギもお出迎え。

全校生徒30人の小さな小学校。
自然に包まれた素晴らしいデザインの本当にすてきな小学校でした。

劇を観る子どもたちの反応がとっても自然で、この「ロミオとジュリエット」という劇の良さをこちらが逆に教えてもらったような気がします。

子どもの喜ぶ声はみんなを幸せにしますね。
どんだけでも汗かいて芝居するぞ。

蛍も見られるきれいな清流と田んぼに畑に山々。
静かに暮らすならこんなとこ。

岡山、いいとこだ。

2014年10月5日日曜日

明日から学校公演

カンパニーデラシネラ「ロミオとジュリエット」岡山市立旧内山下小学校での公演は無事に終了。

ご来場のみなさま、ありがとうございました。
台風の影響もさほどなく、よい公演になりました。

明日からは小学校での学校公演。
小学生のみんなと出会います。
楽しみ楽しみ。

2014年10月4日土曜日

ロミオとジュリエット、初日!

カンパニーデラシネラ「ロミオとジュリエット」無事に初日をあけました!
ご来場のみなさま、ありがとうございました!

熱い眼差しで見ていただき、こちらのテンションもぐっと上がります。
熱いカーテンコールもありがとうございました。
尋常じゃない汗とともにお送りしております。

今回、主に演じているのはキャピュレットとロレンス神父ですが、初日の発見は山ほど。

内山下小学校での公演は明日で終わりですが、さらに良い舞台にしますので、今日気に入っていただいたお客様、明日もぜひご来場下さいませ。

明日も劇場(体育館)にて、お待ちしております。
ありがとうございました!

2014年10月3日金曜日

竹久夢二の故郷にて

やってきました、岡山。
カンパニーデラシネラ「ロミオとジュリエット」岡山公演です。

会場となる岡山市立旧内山下小学校。
とても心地のよい空間です。

さすが竹久夢二の故郷、大正ロマンの香りが街に漂っています。
路面電車もいい感じです。

さあ、ついに明日、初日です。
岡山のみなさんに会えるのが、今からとても楽しみです!

2014年10月1日水曜日

ドライヴ!

カンパニーデラシネラ「ロミオとジュリエット」まもなく岡山で本番を迎えます。
昨日の稽古ではさらに新しいシーンとセリフが追加され、どんどんふくらんでいます。

死と愛と生。

見えちゃったら、それはもうやるしかないのです。
時間はあるなしじゃなく、濃いか薄いかだから。

このドライブ感。
ああ。