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2019年12月24日火曜日

ワイルドサイドへ。


心身共に最悪だった日々をようやく抜けようとしている。


先日、久々に体調も良く時間もあったので、考え事をしようと近所のマックに行った。椅子に座って何かを考えようとすると苦しくてたまらない。考えることってこんなに苦しいことだったんだ。そしてどれだけ長い間、こうして考えることができないまま生きていたんだろう。俺は人間ではなく、人形だった。焦った。それでも数時間、自分のために苦しいまま、まとまらないまま考えて考えて、ついに頭が強制終了になって、寝た。起きた。少しはマシな感じになったのかも知れない。坂口恭平さんの絵を見て絵を描きはじめた。坂口さんの本を読んで考えた。坂口さんの歌を聴きながら歌い踊った。たぶん今自分は自分の人間を取り戻したいのだ。役者という作業はその自分という人間をあけ渡してしまう仕事だ。空っぽになって自分を捧げる。その繰り返しの20数年の後、後ろを振り返るとそこに何もないことに気付く。果てしない恐怖だった。坂口さんは建築家で、絵も描き、うたも歌い、小説も書き、ガラス工芸も料理も編み物も、なんでもする。自殺志願者を電話で救う。行動する哲学者だ。最初、坂口さんを知ったときは嫌いだった。鼻についた。でもずっと気になっていた。そしてあるとき一気にはまった。自分が人間として生きたいと強く思うようになってからだ。いろいろなことをやる時間がよくあるなと思った。でも人間は本来そうあるのだと思う。寺山修司さんがいうところの「代理人」に何もかも任せるようになって、出来た時間はお金稼ぎ、やりたいわけでもない労働に使って、人間が本来持っていた生きる喜びはすべて代理人に譲り渡してしまった。自分も気付いたらそうなってしまっていた。先日、大仏廻国の大忘年会で内田喜郎さんという大先輩の役者さんと話したとき、子供が出来たときに迷わず役者をやめて喫茶店をはじめたという話を聞かせてもらった。子供が可愛くて、子供の成長する姿を見ることを大事にしたくて、そのために役者をやめることに何の未練もなかったそうだ。そうだよなと思った。聞きながら胸がいっぱいになった。大好きだった自主映画の世界にも、欲とカネの匂いがぷんぷんしてきて、自分が好きだった自主映画にはもうなかなか会えないだろうなという気がしている。自分の成功のために創られた映画なんて観たくない。演劇にもしっかり絶望できる経験を今年はできた。自分を演劇から引き剥がすものすごくよい経験になった。今はいろんなものやことから少し距離をとって、自分の柱を確かめている。その柱を軸に自主独立した活動をもう一度展開する。場所はもうどこでもいいと思っている。東京はもう芸術をやるのに適した街ではなくなっている。面白いところに行こうと思う。自分が面白いと思う場所で、面白いことをはじめて、また何もないところから波を起こしていく。今の東京はあまりに面白くない。小銭稼ぎで芸術の魂が死滅している。荒野へ行こう。ワイルドサイドへ。

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